SINCE
10/October/1998

ストリンガー 作成 こーなー

はじめに

 このストリンガーの自作のきっかけは、今から15年ほど前、鹿児島県のある磯への釣行でありす。
ちょうど、磯渡しの船上で、一人の九州の石鯛師に出会いました。
彼の持ち物を見ると、一本の竿を片手に、片方には、餌と一緒に大きなフロートを持っているだけであります。
他の道具は何も持たずに、僅かに餌袋の中にはハンマーが一本入っているだけでありました。

そして、帰りの回収船から、ぼんやりと眺めていると、まさしく朝方の石鯛師が、磯に近づいたホースヘッドに
飛び乗ってくるではありませんか。
おおきなフロートの先には、60センチをゆうに越えている石鯛を3枚・・・・・・・・
おもむろに抱えて船に乗り込んでくるのであります。

その時の印象があまりにも強烈で、一生懸命側にいて頭の中にそのフロートの作り一式をたたき込みました。

早速、帰宅してから記憶に基づき、それを真似て作成に取りかかりました。
試行錯誤の上、ようやく改良品ができました。
そして、何度か改良して現在のストリンガーとなったのであります。





材料

  @フロート  これは、福井県小浜市にある、「漁具」の店で買い求めたものであります。
           価格一個 1400円  大きさ (長さ16センチ・横幅12センチのラクピー玉型)

          以前使用していたストリンガーのフロートは、三重県紀伊長島の「漁具」の店
          (漁師さんが買う店)で購入しました。
          もちろん、これと同じものもありますし、円形のものもあります。


  A金具    いろいろ付けてみましたが、特に、写真左上の金具が一番肝心です。
    
      ここは、直接魚に付けた (エラから口に通したワイヤー) を取り付ける部分だからです。

          下の写真のようになります。

  B木枠   日曜大工センターなどで、木工品コーナー等にある木製の玉です。
          ドリルで中央に穴をあけ、ロープを止める役目をします。

          今回は、赤い塗料を塗ってみました。

  Cロープ   このあたりがちょっと難しいです。
          昔、どこか忘れましたが、小さな漁港で、年老いた漁師さんから教わりました。

          「ロープ編み」であります。
               まず、写真のように編み込む部分を輪ゴムで縛ります。
               次に、同一方向に主のロープ部分をほどき、順序よく編み込んでいきます。
               (身体から離れた方向から〜手前に入れていくと良いでしょう。)

               忘れていましたが、編み込む部分・ロープの先は、 3本分セロテープで
               補強しておきます。


               そして、最後にはみ出た (下の写真) 3本のロープの根本に、瞬間接着剤
               をつけ、完全に乾いてから切り落とします。



   Dロープ2    これは、磯にハーケンを打ち込み、そこからロープでこのフロートまで繋ぐものです。
             私は、およそ5〜6ヒロ取るようにしています。



上の写真の上部の金具を、フロートの輪っか部分に取り付けます。(下の写真)




完 成 品 だ っ




一個は、正心竿の為に作りました。赤玉の大きい方をあげようと想います。
ちょっと、格好悪いでしょう。


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